経営不振にあえぐ大手牛丼チェーン「吉野家」に、かつての“応援団”が絶縁状をつきつけた。

同社の知名度アップに大きく貢献した人気アニメ「キン肉 マン」の作者がブログで吉野家との確執について暴露したのだ。

同社のファンには「キン肉マン世代」も多く、今回のブログ暴露が影響を与える可能性もある。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1004/14/news068.html


そもそものきっかけは一昨年夏。

キン肉マンの連載開始29(ニク)周年を記念して、吉野家のライバル、「すき家」を運営するゼンショー(東京)と キン肉マンのコラボキャンペーンが大々的に発表された。


往年のキン肉マンファンの男性は、こう振り返る。

「牛丼はキン肉マンの大好物で毎週のようにアニメに登場し、それは吉野家そっくりの“吉野屋”製だった。吉野家のテレビCMをパロディー化した 『牛丼音頭』も大流行したほどで、当時の男子小学生はあれで牛丼イコール吉野家という印象を強烈に植え付けられました。

ところが30年後、すき家とタッグ を組んだので、ファンは高額のギャラで寝返ったと思ったのです」

以降、作者のゆでたまご嶋田隆司氏、中井義則氏)には、ブログやネット掲示板などで批判や中傷が寄せられた。それに対し、作者側は長く沈黙を 守っていたが、今月13日、嶋田氏が突然、自身のミニブログツイッター」で、当時のいきさつを暴露した。


キン肉マンが29周年むかえたときお祝いの一環として集英社(=発行元)が吉野家に「なにかお祝いしませんか 今こそ恩返しするチャンスです」 てふったところ「いや私どもはやる気はありません」と そこで手を挙げたのがすき家さんで「なか卯とうちは業務提携してます。ぜひともお祝いさせてくださ い」>

嶋田氏によると、実は吉野家は1983年のアニメ放映開始前、『キン肉マンの食べる牛丼を吉野家にしてほしい』と打診し、プロデューサーが快諾し たという経緯があったのだという。


<当時の吉野家の人間はタダで会社再建させてもらったキン肉マンに感謝してるんです。しかし今の社員は華原朋美がはやらせたとか訳わからんこと 言ってて><すき家との提携で金で寝返った、吉野家うらぎったと聞くに堪えない言われ方をしましたのでいつか真実を語りたいと思った次第です>

嶋田氏は吉野家から<永久でタダで食えるふれこみ>のどんぶりを受け取ったが、実際は無料にならなかったという。嶋田氏は最後に<決して吉野家さ ん嫌いにならないでください。今や牛丼は国民食>と訴えているが、同社のイメージダウンは避けられない。

当の吉野家は「(経緯は)事実と違うと考えています。こういう感じ方もあったということですね」と、どこか他人事。そのうえで「いま、どうこう (する)ということは考えておりません」と話している。